ショート・ショート・バイオグラフィ:短い伝記

日本誕生

人類の祖先は、500万年〜400万年前にアフリカで誕生し、世界各地へと拡散していった。


日本に人類が到達したのは、約10万年前のことである。
この時代の人々は、狩猟、採集、漁労を中心として生活していた。
この時代を旧石器時代という。


約1万年前になると、土器が使用されるようになる。
土器の表面に網目の模様があることから、この土器を縄文式土器といい、この時代を縄文時代という。
この時代の遺跡のなかに貝塚がある。
貝塚に捨てられたものを見ると、貧富の差や社会階層が存在しなかったことが確認できる。


縄文時代末期には、大陸から稲作が伝わった。
土器の質もかわり、この時代の土器を弥生式土器、この時代を弥生時代という。
水田を運営するためには、共同での農耕作業が必要となる。
このため、川などの水系を中心に、ムラ(集落)ができた。


計画的な共同作業には指揮系統が必要になる。
農耕のスキルが高まり、生産に余剰ができると、余剰を多く持つものと、そうでないものが現れる。
このような背景から、貧富の差や身分の差が生じたのだ。


弥生時代も後期になると、ムラが競争と統合を繰り返し、無数の小国が発生する。
中国の文献では、この時代の日本は倭と呼ばれ、100余の小国が分立していたと記録されている。


3世紀をすぎると、民衆と有力者の層ははっきりと分離されていった。
大和を中心に誕生した政権は、強力で5世紀までの間に関東から九州までの範囲を支配した。
これを大和朝廷という。


大和朝廷は、大王(おおきみ)を中心に豪族の連合で構成されていた。
豪族は氏(うじ)という血縁関係を持った同族の一団である。
各氏は、大王から朝廷内での地位を示す姓(かばね)を与えられている。
この制度を氏姓制度という。






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