ショート・ショート・バイオグラフィ:短い伝記

行基

ぎょうき

行基は奈良時代に活躍した僧です。日本で初めて大僧正の地位につきました。



行基は天智天皇7年(668年)に河内国(現在の大阪府)で生まれました。
出家後に学問を身につけ、溜池を作ったり、橋をかけたりし、社会のために働きました。



この時代の仏教は国家のためのものなので、僧侶が民衆に布教することは禁じられていました。
しかし、行基はこれを守らず、人々に仏教を説き続け世間から親しまれていました。



養老7年(723年)に三世一身法がスタートすると、地域の開発にもますます力を入れたので行基の人気は高まりました。



朝廷は、行基があまりにも民衆に大きな影響を与えるので最初は行基を弾圧しましたが、やがて、行基の行いを認め、大仏建立に協力を求めるようになります。
行基の人気を利用して民衆から大仏建立のための寄付を集めたかったからです。



天平13年(741年)には聖武天皇との会見が認められ、天平17年(745年)には日本初の大僧正になりました。



大仏の完成を待たずに、81歳で他界しました。






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