紀貫之
きのつらゆき
紀貫之は、平安時代前期に活躍した歌人で、三十六歌仙の一人です。
詳しい生年は分かっていませんが、 貞観8年(866年)から貞観16年(874年)の間に生まれたようです。
幼くして父をなくしましたが、早くから歌の才をあらわしました。
醍醐天皇の命で「古今和歌集」の編纂に加わり、「仮名序」を書きました。
その後、「新撰和歌集」の撰を命じられました。
延長8年(930年)に土佐守に任命され、この地に赴きました。
「土佐日記」は任期を終え土佐から京に帰るときの出来事をつづったものです。
官職には恵まれず、低い地位のまま生涯を終えました。
百人一首の35番に次の歌を残しています。
「人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける」
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